我が家のビルトインガスコンロ、取り換えできない!と、思っていませんか?
システムキッチンに埋め込まれているビルトインコンロ。家を建てた時に設置したままでだいぶ古くなったけど、システムキッチンだから取替できない…と思っていませんか?ビルトインコンロの多くは規格サイズで製造されているため、大規模な大工工事不要で、本体だけを取り換えが可能なのをご存じでしょうか?
ビルトインコンロをリフォームする手順、注意点、購入方法などをご紹介していきます。
ビルトインガスコンロをリフォームする3ステップ
step1:既存機器のサイズを確認
本体の前面パネルを計ります。幅60㎝、高さ17㎝が基準となります。システムキッチンの天板の厚さを計ります。5㎝が基準となります。今取り付けられている機器がこのサイズであれば、まず取替可能、選択肢は多いと思って良いと思います。このサイズに適合しなくても、取り付け部材等を追加することにより、取り付け可能な場合もあります。
step2:現状の不満と・希望する機能を整理
代表的な機能は、以下の3つです。
- 焼き魚を多く召し上がりますか?
人気No.1、代表的な機能として、自動魚焼き機能「オートグリル」があります。水無両面焼きグリルで、魚をひっくり返す必要がなく、焼き加減を自動で判断し消火してくれます。そうです、焼きあがったら自動で消化するんです。便利機能ではありますが、安全面でも消し忘れ防止にもなり、大人気の機能なのです。
- 揚げ物を多く召し上がりますか?
バーナー搭載の温度センサーで、油の温度を自動で調節し一定に保ちます。例えば180度に設定することで火加減を調節する必要がなく、お料理の仕上がりに違いが出ます。最近では温度設定の幅が広がり、お菓子作りや厚焼き玉子など幅広い用途に活用できるようになってきています。
- パスタを多く召し上がりますか?
深めのお鍋で長くゆでていて吹きこぼした経験、ある方が多いと思います。バーナーに搭載されている温度センサーで、吹きこぼれを防止しながらゆで続ける便利な機能があります。
その他、クッキングプレートやダッジオーブンなど、様々な機能を持った機種があります。機種によっては、クッキングメニューから選ぶことで、ピザや煮物等にも大活躍してくれます。お父さん、お母さん、子供たちとも相談してみると、家族の会話も増えますね。
step3:取り付け可能な機種を選定する。
既存機器のサイズ、取り付け希望のサイズを考慮し、取り付け可能な機種を選定します。一部の特殊な機種の場合は、システムキッチンの天板の加工や、別売りのアダプター等を必要とする場合があります。また、オーブンと一体型になっている場合など特殊な機器の場合もありますので、このタイミングで実際の現場調査・見積もり、施工業者へご相談となります。
ビルトインガスコンロをリフォームする時の注意点
ビルトインコンロを選定する際に、忘れられがちなポイントを3つご紹介します。
乾電池式or100V電源方式?(メリット、デメリット、停電時など)
最近のビルトインコンロ(ガスコンロ)は、様々な表示パネルやセンサーを多く搭載しているため、電気を必要としています。一般的に、100V電源供給の機種がより高グレードなり表示や機能も多くなります。ただし、当然といえば当然ですが、停電の時には使用できなくなります。(別売りの電池ユニットなどで、使えるようにできる事があります。)災害時にカップラーメンを食べることが出来るのは、電池電源供給タイプという事になります。注意が必要です。
高機能タイプorシンプルタイプ?(点火方式、使用者の年齢など)
各機種、点火ボタンに大きな違いがあります。電源を入れてから点火させ、ステレオのボリュームの様に火力調整する高機能タイプ、点火ボタンをパチンと押し下げ、レバーを左右に動かして火力調整するシンプルタイプ等があります。ご年配の方は特に、火力調節がやりやすいものを好む傾向にあります。グレードの高さではなく、実際に使用する方の使用感に合わせて選ぶことが大切です。
天板幅 60cm or 75cm?(現在の使用方法を確認!)
最近は、天板幅が75㎝のタイプが多くなってきています。75㎝天板のメリットはズバリ「清掃性」「バーナー間距離が長くなる」の2点だといえます。ひとつ目の清掃性ですが、ガラストップコンロなどは特にガラス面が大きくなるので、清掃がとても楽になります。一方で、コンロ周辺にやかんやフライパン、調味料などの棚が置けなくなる場合などがあるので、注意が必要です。ふたつ目の「バーナー間距離」ですが、15年くらい前の機種になると、手前ふたつのバーナー芯の間が27㎝くらいのものが多いですが、75㎝天板のものになると機種により、35㎝なります。
これは大きな鍋を使用するときなどに大きなメリットとなります。一方で、レンジフードが60㎝幅の場合、煙の吸い込みがしにくくなるなどの事象が発生します。その場合は、レンジフードの交換も検討すると良いでしょう。
ビルトインガスコンロを少しでも安くリフォームする方法
ガス会社のイベントで購入する
全国の各ガス会社では、年に一度秋口に年に何度かの大きなセールを行っているケースが多く見られます。(例:ガス展)時期、タイミングが合えばそれを狙って見ることをお勧めします。各メーカーは、ガス会社のイベントに合わせて秋口に新商品を発表してきたりします。TVCMや広告なども入りますので、チェックするとよいでしょう。
多くの場合、知識が豊富な担当者が機器の選定のアドバイスをしてくれたり、購入した機器の設置や古い機器の引き取りサービスがあります。現在利用しているガスの販売店に相談・確認してみましょう。
ホームセンターで購入する
ガス機器は小売店では、家電にカテゴライズされます。他に家電量販店で購入するという方法もあるが、価格帯はホームセンターの方が低めです。リフォームコーナーで相談することになりますが、ガス配管との接続ができるか確認が必要です。ガス接続については特別な資格が必要で、ホームセンターの工事と別途工事となり、ガス会社に依頼するケースも多いです。
ECサイトで購入するのは要注意!
自分に合ったビルトインコンロを選ぶ上で重要なのは、機種の選定です。これを間違えると設置できない等のケースが発生します。専門家に現場調査をしてもらい、現場に適した機種選定を確認してもらうことが重要です。ECサイトで購入した場合は現地調査や詳細な見積もりを行わずに購入することになるため、本当に望んだ機能やサイズではない場合があります!
そのため、インターネットで購入する場合は絶対に現場調査をしてくれる業者をおすすめです!
【ビルトインガスコンロ】のリフォーム方法のまとめ
今の最新ガスコンロは、「焼く、煮る、ゆでる、沸かす」だけではなく、様々な料理に使える便利機能が満載です。もう一昔前のガスコンロとは別物といって良いでしょう。温度管理、調理モード、オートグリル、炊飯機能…使った事の無い機能についても、説明をよく聞き検討をお勧めします。
また、キッチンごとの改修の場合、標準で設定されているガスコンロはいわゆる「スタンダードタイプ」のシンプルな機器になっていることが少なくありません。システムキッチンを入れる場合でも、追加の費用で機器の変更は可能です。見積もりの際に相談してみましょう。
一度購入すれば、10年間は使用すると思います。今までと同じでいいや、ではもったいないです。様々な特徴を持った新しいビルトインコンロは、たくさんあります。お好みのコンロを見つけると、お料理が一段と楽しくなること間違いなしです。