【ガスルームヒーター】設置後の後悔ポイント「4選」徹底解説。安易な設置は絶対ダメ！

ガスルームヒーターは温水の熱を利用して、部屋を暖める床置移動型の温水ルームヒーターです。

温水コンセントを差し込むだけですばやく部屋を暖めることができ、特徴は結露ができにくく、温水の熱で暖めるため空気を汚しません。

石油ファンヒーターと違い灯油を入れる必要もありませんし、ニオイもありません。

非常に便利なガスルームヒーターですが、設置してみて後悔した、という声もあります。

今回は、現在ガス会社に勤めている私が、自身の経験もふまえてガスルームヒーターを設置して後悔したポイントを4つ挙げて、その理由と対策を解説していきます。

ガスルームヒーターの設置を検討している方や、興味がある方は、ぜひこの記事を最後までご覧になってみてください。

【ガスルームヒーター】設置後の後悔ポイント4選

1. 設置工事費が高額
2. 賃貸物件の設置は難しい
3. LPガスの場合ランニングコストが高い
4. 温水コンセントがないと使用できない

後悔①：【設置工事費が高額】

ガスルームヒーターは石油ファンヒーターなどと違って、そのまま置いてコンセントに差し込むだけでは温風は出ません。

室外に熱源機というものを設置して、熱源機とガスルームヒーターをつなげることによって温風が出る仕組みになっています。

つまり、ガスルームヒーターを単体で購入しても使えないということです。

設置工事は素人では難しいので、資格を持ったプロに頼むことになりますが、ガスルームヒーターと熱源機、設置工事費用で一般的に15万〜20万以上かかります。

「設置工事費が高額、対策は？」

通常、設置工事はガス会社に依頼しますが、ガス会社によって金額は多少違います。

なので、複数のガス会社から見積もりを取ることをオススメします。

またこれはLPガスの場合ですが、LPガス会社は新規顧客を獲得するために商品を格安で提供している会社もあります。

新たにLPガスの契約を結ぶので、格安でガスルームヒーターを設置してほしい、と交渉してみてもいいと思います。

後悔②：【賃貸物件の設置は難しい】

ガスルームヒーターの設置工事は壁に穴を開けて、ガスルームヒーターと熱源機をつなげる配管を通す必要があります。

そこまで大きな穴ではないですが、賃貸物件の場合自分の持ち物ではないので、大家さんの許可が必要となります。

また、許可が出て設置ができたとしても、引越しをする際にはその穴を埋めなければいけませんので、賃貸物件は設置が難しいケースが多いです。

「賃貸物件の設置は難しい、対策は？」

経験上マンションやアパートよりも一戸建ての賃貸のほうが、大家さんの許可が出やすいように思います。

また、最近は建設時から各部屋に温水コンセントを設置している賃貸物件もあります。

引越しの際にガスルームヒーターを設置したいと考えている方は、事前に大家さんか不動産会社に確認を取ったほうがいいでしょう。

後悔③：【LPガスの場合ランニングコストが高い】

都市ガスは料金がそこまで高額にはなりませんが、LPガスは灯油や電気と比較して高額になる場合があります。

また、設置工事のやり方によってもランニングコストが高くなります。

室外の熱源機とガスルームヒーターが離れていると、熱損失が生じるため熱効率が悪くなり、よりランニングコストがかかる可能性があるので注意しましょう。

「LPガスの場合ランニングコストが高い、対策は？」

LPガスの使用料はガス会社によって違います。

なので、まずはご自分が契約しているガス会社の料金を確認してみましょう。

住まれている地域にもよりますが、ガス会社は複数ありますので各社の料金表を比べて、料金が安いガス会社と契約すればランニングコストを抑えられます。

また、ガスルームヒーターは冬場に使用しますので、冬場だけ料金が安くなるプランがある会社もありますので、合わせてそこも確認するといいでしょう。

後悔④：【温水コンセントがないと使用できない】

石油ファンヒーターが電気コンセントに差し込んで使用するように、ガスルームヒーターは温水コンセントと電気コンセントに差し込むことで使用できます。

温水コンセントの長さの分ある程度動かすことはできますが、他の部屋に持っていくとなると、その部屋に温水コンセントがなければ当然使用できません。

電気コンセントは各部屋にあるのが普通ですが、温水コンセントは増設工事をする必要があるので、その分増設費用がかかります。

「温水コンセントがないと使用できない、対策は？」

各部屋で使用するなら増設工事が必要です。

数回に分けて増設工事をするよりも、最初の設置工事のときに各部屋に温水コンセントをつなげてほしいと依頼すれば、いくらか費用を抑えることができます。

各部屋に設置しても使わなかった、などとならないように設置するかどうかはご家族と話し合われて決めましょう。

【ルームヒーターの後悔まとめ】

ガスルームヒーターは便利でメリットもありますが、その分デメリットもあります。

私がガスルームヒーターを設置したお客様からも、設置してよかったという声を聞くこともありますが、上記で説明したような内容でクレームを受けることもしばしばあります。

メリット・デメリットをしっかりと確認して後悔しない選択をしましょう。