家を購入する時に悩むこと。
- 「乾太くん」はオール電化で使えるの?
- オール電化とガス併用はどっちが良いの?
- 光熱費はどうなるの?
今回はそんな悩みにお答えします。
「乾太くん」はオール電化では使えない
「乾太くん」は電気とガス契約が必要!
残念ながらガス乾燥機「乾太くん」はオール電化では使えません!
乾太くんは制御に電気、乾燥にガスを使用しています。
なので乾太くんを使うためには絶対にガス契約が必要です。
オール電化を選ぶ理由:光熱費の節約
でも最近は「オール電化」が増えてきてるんじゃないの?
たしかに、オール電化住宅は増えています。オール電化が増えている理由は光熱費が節約できるからです。
ガス併用ではなくオール電にすることで節約できるのは毎月1000~4000円程度。毎月節約できるので、オール電化を選ぶ人が多いのもわかります。
光熱費が毎月安くなるのは大きなメリットです。
ガス併用のメリット・デメリット
オール電化は光熱費を抑えることできます。
ではガス併用でのメリットは何でしょうか?
我が家は電気とガス(都市ガス)の併用です!
ここではガス併用のメリット・デメリットを解説します。
- ガス機器が使える
- プロパンガスは震災に強い
- ガス給湯器は初期費用が安い
- 光熱費が高い
ガス併用のメリット:ガス機器が使える
ガス併用の最大のメリット・それはガス機器が使えること。
オール電化では絶対にガス機器は使えません。
ガス機器は構造がシンプルなので故障しにくく、性能が良い製品も多く使い勝手が良いです。
ガス乾燥機「乾太くん」を使った感想・レビューはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>ガス乾燥機の乾太くんを徹底レビュー。やっぱり縮むけど絶対おすすめ!
ガス併用のメリット:プロパンガスは震災に強い
プロパンガスが各々の戸建てやアパートに設置されているため、地震などの震災が発生してもライフラインが切断されにくいです。
電気(都市ガスも)は電力会社から供給されているため、倒木などで電線が切断されると供給されなくなります。
太陽光発電を設置していても蓄電池がないと、自家発電した電力を使い続けることはできません。
ガス併用のメリット:ガス給湯器は初期費用が安い
ガスで使用できる給湯器(エコジョーズ)はオール電化で使用する「エコキュート」に比べて圧倒的に初期費用が安いです。その差は約2倍!
初期費用を大幅に節約できるのはガス併用の魅力です。
エコジョーズ | エコキュート | |
---|---|---|
本体価格 | 20~35万 | 30~70万 |
取付費用 | 5万 | 15万 |
合計費用 | 25~40万 | 45~85万 |
ガス併用のデメリット:光熱費が高い
ガス併用のデメリットは「光熱費が高い」ことです。
ガス併用だとガスと電気の基本料金が必要です。オール電化にすることでガスの基本料金が不要になるので、これだけで約1000円光熱費を下げれます。
ガス併用 | オール電化 | |
---|---|---|
ガス基本料金 | 必要 | 不要 |
ガス使用量 | 必要 | 不要 |
電気基本料金 | 必要 | 必要 |
電気使用料 | 必要 | 必要 |
また、オール電化住宅なら深夜の電気料金が安くなる電気料金プランを利用することができます。
スマートライフS (オール電化) | 25.80円 (午前6時〜翌午前1時) | 17.78円 (午前1時〜午前6時) |
スタンダードS (一般家庭) | 19.88円 (〜120kWh) | 26.46円 (121kWh〜300kWh) |
乾燥機や食洗器などを深夜に利用する家庭は安い電気料金を利用できるので光熱費を安くできます。
オール電化・ガス併用のランニングコストを徹底比較
ガス乾燥機「乾太くん」毎日(1ヶ月:30回)使った場合のガス併用とオール電化のランニングコスト(光熱費)を比較します。その他ガス機器や家電(給湯器や冷蔵庫等の使用は除外)
計算するのはガス・電気の基本料金+従量料金です。
試算:オール電化の【1ヶ月】光熱費
オール電化は東京電力のスマートライフSを利用。
乾燥に使うドラム式洗濯機はパナソニックのNA-VX900BL。
1144+30×15.8=1618円
ガス基本料金 | 電気基本料金 | 乾燥回数 | 乾燥光熱費 | 光熱費(1ヶ月) | |
---|---|---|---|---|---|
オール電化 | 0円 | 1144円 スマートライフS (10A:286円×4) | 30回 | 15.8円 | 1618円 |
試算:ガス併用の【1ヶ月】光熱費
ガス併用は都市ガス:東京ガスのスマートライフS、プロパンは東京都平均を採用。
乾燥に使うのはガス乾燥機「乾太くん」。
乾太くんの光熱費は1回約40円。乾太くんのランニングコストはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>「乾太くん」ランニングコストを徹底比較。1回40円でドラム式・コインランドリーより安い。
- 都市ガス併用の場合
759+1144+30×40=3103円 - プロパン併用の場合
1738+1144+30+80=5282円
ガス基本料金 | 電気基本料金 | 乾燥回数 | 乾燥光熱費 | 光熱費(1ヶ月) | |
---|---|---|---|---|---|
ガス併用 (+都市ガス) | 759円 東京ガス (一般契約) | 1144円 東京電力 (従量電灯B) | 30回 | 40円 | 3103円 |
ガス併用 (+プロパン) | 1738円 (東京平均) | 1144円 東京電力 (従量電灯B) | 30回 | 80円 | 5282円 |
プロパンガスの基本料金はエネチャンジを参考にさせていただきました。
オール電化・ガス併用の光熱費:差額1500円
オール電化とガス併用の光熱費・差額は約1500円。
光熱費 | オール電化 差額 | |
---|---|---|
オール電化 | 1618円 | *** |
ガス併用 (都市ガス) | 3103円 | 1485円 |
ガス併用 (プロパン) | 5282円 | 3664円 |
オール電化は毎月の光熱費を節約できるけど、ガス併用(都市ガス)なら毎月1500円で乾太くんを使えます。
プロパンだと月3500円以上なのでちょっと高いですね。
ただ、たまにコインランドリーを使う家庭や子育て家庭は月3500円以上の価値もあると思いますのでライフスタイルに合わせて選びたいですね。
家事を時短にしたいならガス併用で乾太くんがおすすめです!
オール電化・ガス併用の総費用比較(乾燥機15年使用の場合)
ここまでランニングコストを比較しましたが、次は総費用を比較します。
ここでいう総費用はランニングコストに初期費用・工事費用・修理費用・買い替え費用を足したものです。
乾燥機 初期費用 | 買い替え 費用 | 修理 費用 | 光熱費 | 総費用 | |
---|---|---|---|---|---|
オール電化 (ドラム式) | 25万 | 25万 | 5万 | 29.1万 | 84.1万 |
都市ガス併用 (乾太くん) | 18万 | 0万 | 2万 | 55.8万 | 75.8万 |
プロパンガス併用 (乾太くん) | 18万 | 0万 | 2万 | 66.0万 | 86.0万 |
ドラム式は最新機種相当が購入できる25万。ドラム式の耐用年数は約7年なので1回買い替え費用を追加。その他修理が発生する可能性が高いので修理費用も5万。
乾太くんはスタンダード8キロも購入できる18万を初期費用に設定。乾太くんの耐用年数は10年以上で、故障したとしてもファンベルト交換ですむので修理費2万で試算しています。
乾太くんの故障内容や耐用年数などはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>「乾太くん」の耐用年数と保証内容を解説。ネット購入で3年まで延長可。定額サポートサービスもおすすめ。
光熱費は電気基本料金・ガス基本料金・乾燥機使用量(月30回)が含まれます。
月々のランニングコストはオール電化が圧倒的に安いですが、15年の長期スパンで見るとオール電化より都市ガス併用の方が安いですね。
やはりドラム式が故障しやすく耐用年数が7年と短いので買い替え費用が大きく影響しています。
ガス代が高いプロパンガスでも15年だとオール電化とほぼ同じくらいになります。
「乾太くん」設置してもオール電化プランOK!?
毎月の差額1500円で乾太くんを使えるけど
ガス併用にしたらオール電化プランが使えないから電気代が上がっちゃうよ・・・
いや!そんなことはありません!
実は、乾太くんを設置しても「オール電化プラン」を利用できるんです!
*注意:実際にオール電化プランに申し込めるかは電力会社に問い合わせてください。
オール電化プランの条件「夜間蓄熱式機器の設置」
東京電力のオール電化住宅向けの料金プラン「スマートライフS/L」
このスマートライフS/Lの適用条件はTEPCOのホームページに以下のように記載されています。
夜間蓄熱式機器またはオフピーク蓄熱式電気温水器(総容量が1kVA以上)をお持ちのお客さまがお申込みいただけます。
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/smartlife/index-j.html
オール電化プランに申し込めるか否かはガス契約の有無ではなく蓄熱式機器を利用しているかどうかです。
蓄熱式機器は以下の設備のことです。
乾太くんを設置する人はガス給湯器(エコジョーズ)を設置する人が多いですが、エコキュートを設置すればオール電化プランに申し込めます。他の機器も現実的に設置可能なので、住宅購入の際は検討する余地があります。
*注意:実際にオール電化プランに申し込めるかは電力会社に問い合わせてください。
「乾太くん」をオール電化でも設置する方法
すでにオール電化住宅(エコキュート)に住んでいるけど乾太くんを使いたい。そんな人はどうすれば良いのか。
ここではオール電化住宅でも乾太くんを設置する方法を解説します。
ガス併用に切り替えるしかない
オール電化住宅で乾太くんを使うためにはガス併用に切り替えるしかありません。
大手都市ガス会社(東京ガスや大阪ガス)だけでなくプロパンガス会社オール電化住宅へのガス併用の手続きや工事を請け負ってくれるので、見積もり依頼をしましょう。
もし、ガスをガス乾燥機「乾太くん」にしか利用しない場合はプロパンガスの方が工事がシンプルです。乾太くんを設置する場所の近くにプロパンガスボンベを設置してガス栓を増設するだけです。
プロパンガス会社はオール電化住宅で契約するとお得になるキャンペーンをしている会社も多いのでお近くのプロパンガス会社で探してみましょう。
リフォームでガス併用にする
近くにガス会社がなかったり、どの会社に依頼すれば良いのかわからない。
そんな時はリフォーム会社に「乾太くん」設置とガス工事を依頼しましょう。
リフォーム会社でもガス工事を請け負ってくれます(実際はリフォーム会社からガス会社に依頼されます)
「乾太くん」をリフォームで設置する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
>>「乾太くん」リフォーム設置する方法。注意点と業者の選び方を徹底解説
「乾太くん」オール電化では使えない!?まとめ
オール電化では乾太くんは使えないので、使うためにはガス併用に切り替えるしかありません。
乾太くんを設置しても電力会社のオール電化プランに申し込める可能性があるので、乾太くん以外にガスを使用しない場合は電力会社に確認しましょう。
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